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どうする家康|第9話ネタバレとあらすじを解説「守るべきもの」

2023-02-19

この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第9話(2023年3月5日放送)のあらすじをわかりやすく解説します。

ネタバレを含みますのでご注意くださいね。

 

どうする家康|第9話のネタバレとあらすじ

第8話では、銃撃を受けたものの、長吉が身を挺して守ってくれたおかげで、岡崎城に戻れた家康。

しかし、近い側近の中に裏切り者がいると聞き、疑心暗鬼になっていました。

 

しかも、一向宗・本證寺の空誓の裏で軍師として暗躍していたのが、あの本多正信だったのです。

 

鳥居忠吉の言葉

服部半蔵から、一向宗・本證寺の軍師が本多正信だと聞かされた家康は、大きな衝撃を受けています。

吉良義昭に誘われたにせよ、本證寺の空誓に言いくるめられたにせよ、「もう誰も信用できない」と、布団の中に潜り込んだままです。

 

評定にも姿を見せないことで、家臣たちの士気は下がる一方…。

家康がこんな状態では、家臣たちも謀反の誘いに乗りたくなるのは無理のないことです。

 

長吉から近い家臣の中に裏切り者がいるとの情報を受け、

どうしたらいいのか分からぬ、怖くてしかたがない。」と、家康。

 

そんな感じで家康がぼーっと座っていると、鳥居忠吉が杖をつきながらふすまを開けて勝手に入ってきました。

口うるさい隠居の最後の小言と思ってお聞きなされ。道は2つに1つ。

 

家康の祖父と父は、どちらも信頼していた家臣に裏切られた事が命取りとなりました。

一つ目の方法は、主君は家臣を信じるしかないのだと忠吉は言います。

 

そしてもうひとつは、謀反の疑いが少しでもある者を片っ端から切り捨てること

その時は、自分から切り捨ててくれと言い残して、忠吉は居室から出ていきます。

 

そばにいた瀬名が、願いを込めるように家康の手を取り、家康の指に口づけをして思いを伝えるのでした。

 

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家康が本證寺へ出陣

忠吉の言葉と瀬名の気持ちが、家康の胸に響き、とうとう沈黙を破ります。

金色に輝く具足を身に着け、評定に顔を見せた家康。

 

家康は、

わしはお前たちを信じる!供をしたいものだけ参るがよい!

とだけ言い残し、出ていきます。

 

それを見て、迷いの消えた家臣たちが家康を追いかけました。

残った酒井忠次と石川数正は、2人揃って懐から密書を出します。

 

家康の家臣たちにも、吉良からの密書が届いていました。

忠次と数正は密書を破り捨てて笑い合います。

 

家康の決意を機にして、戦の状況が大きく変わり、家康軍が一揆側を次第に追い詰めていくのでした。

 

正信

家康を裏切った夏目広次らが降伏する中、家康は勢いに乗って「かかれ!かかれ!」と号令を出します。

そこにで仁王立ちになっていたのは、本證寺の軍師になっていた本多正信。櫓の上に登り、鉄砲を担いでいます。

 

攻め込んでいた家康軍の兵が、不敵に笑う正信の姿を見てざわつき始めます。

「諦めなされ!殿に勝ち目はござらん!」

 

一向宗の門徒兵たちは永遠に戦い続け、家康が必ず負けると大きな声で門徒を煽ります。

それに応えるように門徒兵たちが呼応して雄たけびを上げているのです。

 

そんな正信と門徒兵を見てぞっとする家康でした。

 

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信長の指示

本證寺との戦が続く中、家康の伯父・水野信元が岡崎城にやってきます。

もたもたしている家康に、戦の指示を伝えに来たのです。

 

信元は、形だけでも争いを止めて仲良くし、家康に反旗を翻した家来たちも許すように進言

そして、吉良を切り崩せと言うのです。

 

和睦するのは形だけ。

一向宗の門徒兵が解体して隙が出来たところを攻め込んで、寺を潰せという信長の意向でした。

 

卑怯なやり方はしたくなかった家康ですが、だまし討ちでもしない限り戦況が良くならないと苦渋の選択をします。

 

一方、一向宗・本證寺の空誓もまた、門徒たちの暮らしを守りたいだけなのに、多くの死者を出してしまう結果に終わり、しかも侍たちに利用されたと悔いているのでした。

 

一揆の終結

家康と空誓は、お互いの考えが一致、永禄7年の春に和睦。三河の一向一揆は収まります。

家康は空誓に「寺は元通りに致す」と目を見て伝えました。

 

反乱を起こした吉良義昭や大草松平昌久らも鎮圧。

そして、家康に謀反した夏目広次については、助命嘆願が多くの家臣から出されたことで謀反の罪を不問にします。

 

家康は正信に会いに本證寺に出向きます。

正信や空誓は、家康には寺を元に戻す気がないことがわかっていました。

 

弁明に来ない理由を尋ねると、「過ちを犯したのは殿だから。」と、はっきり言う正信。

「民が仏にすがるのは、現世がつらいからだ。自分の役目も果たさず、民から救いの場を奪うとは何事か!」

と、家康を責めるのでした。

 

家康は答えます。

とうに悔いておる…。わしは、ずっと悔いておる。
だが、この国を立て直せねばならぬ。そのために、過ちを全て引き受け、わしは前へ進む!

その上で、正信を三河から永久追放にすると言い渡しました。

涙をこらえてその場から去る家康。

 

「汚れたこの世を浄土にしましょう」

岡崎城から泣きながら城下を見下ろす家康に寄り添う瀬名でした。

 

 

第10話に続きます。

 

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どうする家康|第9話の解説と感想

3回にわたって放送された三河一向一揆編が終結を迎えました。

 

一向一揆終結

叔父である水野信元の支援も受けて、劣勢から和睦にこぎつけた家康。

注目すべきは、謀反を起こした者に対する家康の姿勢でしょう。

 

家康は、一向宗寺院や道場、僧侶、門徒武士を追放するものの、門徒農民は不問としました。

そのため、のちの石山合戦(織田信長と大坂本願寺の戦争)の際も一向宗門徒が連動して蜂起することはなく、三河の統治は安定。

 

そして、家康は、裏切った家臣の帰参も認めています。

 

一揆後に出奔した者に対しても、ケースによっては再雇用しました。

本多正信はその例のひとりで、三河一向一揆後出奔しましたが、本能寺の変の後に徳川家に復帰。

再び家康の元でブレーンとして活躍していますね。

 

織田信長であれば、まさか裏切った家臣が許されたはずはありません。

裏切った家臣の帰参を家康が認めたのは、もちろんその懐の広さもあったのかもしれませんが、徳川家が、家臣に復帰してもらわないと困るほどの状態であったことも大きいでしょう。

とはいえ、一揆後の家康の我慢の姿勢が、結果的に徳川家臣団の結束を強めたといえそうです。

 

第9話感想

正信の過去も描かれたどうする家康第9話。

空誓に正信はなぜここで軍師をしているのか?と問いかけたシーンがありましたが、その理由は正信の過去にあったようですね。

正信がかつて愛し離れ離れになった女性は、不遇の人生を送り最後は仏に頼るしかなくなった。

そのように朽ち果てた人を想い、同じような民を助けたいと思ったのでしょうか。

 

最後に家康と正信が対峙するシーンは見事でしたね。

正信が家康に指摘することはすべて本質をついていて、家康も弁明のしようがなかった。

しかし、その過ちを悔いて全て受け入れ、それでも前へ進むと家康に、正信もこの国の未来を見たのではないでしょうか?

 

三河を追放になった正信ですが、また再登場する日が楽しみです。

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