NHK朝ドラ「風、薫る」の第16週に、謎めいた新聞記者・横沢公輔が登場します。
演じるのは井上祐貴さん。
りんの前に現れたこの人物はどんなキャラなのでしょうか。
今回は実在のモデルがいるかどうかについて考察してみました。
この記事では、
- モデル候補とされる木下尚江の波乱の生涯
- 横沢公輔と木下尚江が重なる点
- 演じる井上祐貴のプロフィール
横沢公輔の実在モデルは木下尚江?どんな人物?
横沢公輔に実在モデルがいるとしたら、候補は、明治時代の社会運動家・木下尚江さんかなと考えられます。
ただしNHKの公式発表はなく、新聞記者という経歴から推測しているだけです。
木下尚江さんが挑んだ「3つの壁」から、その生涯を見ていきましょう。
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木下尚江さんは、明治2年(1869年)、信濃国松本藩の下級武士の家に生まれました。
旧・開智学校で啓蒙主義の教育を受け、8歳だった明治10年(1877年)には自由民権運動の演説会に祖母と出かけています。
明治19年(1886年)、東京の英吉利法律学校に入学しますが、英国憲法の講座がなく東京専門学校(現在の早稲田大学)へ転校。
明治21年(1888年)に卒業し、松本で新聞記者や弁護士として働き始めました。
壁① 遊郭に売られる少女たち|廃娼運動
明治32年(1899年)、毎日新聞に入社した木下尚江さんが最初に取り組んだのが廃娼運動です。
少女が遊郭に売られる現実を「個人の不幸」ではなく「社会全体の責任」と断言し、キリスト教の立場から公娼制度の廃止を訴えました。
壁② 声を上げられない農民たち|足尾鉱毒事件
次に向き合ったのが、足尾銅山の鉱毒で生活を奪われた農民たちです。
田中正造さんと組み、政府に被害農民の救済を求め続けました。
壁③ 戦争に向かう時代の空気|非戦論
明治34年(1901年)、幸徳秋水さん、片山潜さん、堺利彦さんらと社会民主党を結成。
日露戦争前夜には非戦論を唱え、明治37年(1904年)には毎日新聞で小説『火の柱』を連載しました。
明治39年(1906年)、母の死をきっかけに社会主義運動から離れていき、晩年は田中正造さんを看取っています。
波乱の生涯でした。
「風、薫る」横沢公輔と木下尚江のつながり
横沢公輔というキャラクターと、もう一歩踏み込んで照らし合わせてみます。
「弱い立場の人を見過ごさない」という一貫した姿勢
木下尚江さんが足尾鉱毒事件で向き合ったのは、公害で生活基盤を奪われた農民たちでした。
田中正造さんとともに、声を上げにくい人々の代弁者であり続けたことが、木下尚江さんの記者人生の軸です。
横沢公輔も、新潟で奮闘するりんを気にかける存在として登場すると発表されています。
看護婦として道を切り開こうとするりんの立場は、当時まだ理解されにくいものだったはずです。
横沢公輔がそんなりんにいち早く気づいて寄り添う人物なら、木下尚江さんの眼差しと重なりますよね。
実際にどう描かれるかは、ドラマを見て確かめたいところです。
「個人の問題」で終わらせない視点
木下尚江さんが廃娼運動で唱えたのは、少女が売られる現実を「個人の不幸」で終わらせない考え方。
この視点の広さが、木下尚江さんを記者から社会運動家へ押し上げています。
横沢公輔が新聞記者としてりんの前に現れるのも、同じ文脈で読めそうです。
看護婦をめぐる偏見や制度の壁は、りん個人の努力だけでは解決できない社会の課題。
横沢公輔は、そうした課題を見過ごさない「記者の視点」を物語に持ち込む役なのかもしれません。
モデル説はどこまで信頼できる?
モデル説の根拠は「新聞記者である」という一致が中心で、NHKの公式見解ではありません。
脚本は実在の人物をひとりに集約せず、複数の要素を組み合わせて新しいキャラクターを作ることも珍しくありません。
横沢公輔に木下尚江さんの影響を見るのは自然ですが、「横沢公輔=木下尚江」と言い切れる決定的な証拠はない、という点も付け加えておきます。
シマケンと横沢公輔、木下尚江の「どっちの顔」?
木下尚江さんがモデル候補とされるキャラクターは、実は横沢公輔だけではありません。
もうひとりのモデル候補・シマケン
「風、薫る」には、博識な謎の青年「シマケン」こと島田健次郎も登場します。
演じるのは佐野晶哉さん。
このシマケンも、木下尚江さんがモデル候補として名前が挙がるキャラクターです。
シマケンと横沢公輔、まとう雰囲気は正反対
同じ木下尚江さんがモデルとされながら、シマケンと横沢公輔はまとう雰囲気が違います。
シマケンが体現するのは教養人・知識人としての顔。
横沢公輔が体現するのは、新聞記者として社会に切り込む行動派の顔。
ひとりの人物が持つ複数の側面を、脚本が二人に分けて描いている、とも考えられます。
有力なのは複数人物の融合説
実際、シマケンのモデルには木下尚江さんだけでなく島崎藤村さんや鄭永慶さんの名前も挙がっており、複数人物を組み合わせた創作キャラクターという見方が有力です。
横沢公輔も「木下尚江さんそのもの」というより、木下尚江さんを含む複数の要素から生まれた人物と考えるほうが自然かもしれません。
「風、薫る」横沢公輔役は井上祐貴
井上祐貴さんの人となりが伝わる3つのポイントで紹介します。
特技はムーンウォーク
井上祐貴さんは、1996年6月6日生まれ、広島県広島市の出身。
ホリプロに所属しています。
特技はサッカー、フットサル、水泳、料理、そしてムーンウォーク。
趣味は筋トレ、ジョギング、自転車、サウナ、DIY、読書、ゲーム、映画鑑賞、ドラマ鑑賞、舞台鑑賞と幅広く、意外なほど多趣味です。
きっかけはスカウトキャラバン
芸能界入りのきっかけは、大学3年生だった2017年の第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンです。
審査員特別賞を受賞し、2018年にミュージカル『ピーターパン』で俳優デビュー。
翌2019年には『ウルトラマンタイガ』の工藤ヒロユキ役で早くも初主演をつかみました。
時代劇から現代ドラマまで、二刀流の活躍
その後はドラマ「ホリミヤ」「痴情の接吻」「群青領域」、
2024年度前期の朝ドラ「虎に翼」、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の松平定信役と、
時代も役柄も問わず活躍してきました。
「風、薫る」は2度目の朝ドラ出演です。
まとめ
以上、「風、薫る」横沢公輔の実在モデルについてご紹介しました。
モデル候補の木下尚江さんは、新聞記者として活動しながら、廃娼運動や足尾鉱毒事件に体当たりで挑んだ人物です。
公式なモデルではありませんが、横沢公輔と重なる部分は多く見つかります。
横沢公輔がりんとどう関わっていくのか、本編にも注目です。
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