2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第89話(第18週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第18週のテーマは「ヒメスミレ」です。
らんまん第89話のあらすじとネタバレ
万太郎は寿恵子と園子も連れて、ロシアに渡ることを決意。
マキシモヴィッチ博士に、博士のもとで研究をさせてもらえないかと手紙を書きます。
そして、ロシアに渡るお金だけでも、実家の峰屋になんとか工面してもらおうと考えました。
「峰屋に金を頼むがは、これが最後じゃ。」
新しい酒
その年、峰屋は新しい酒造りに取り組んでいました。
峰乃月より、明るく爽やかな味わいに仕上がった新しい酒。味見をした綾と竹雄は、満足します。
綾は親方に頼んで、峰乃月も火入れの加減を変えてもらったのです。
竹雄は新しい酒を味わいながら、昔綾のことで幸吉に妬いたことを思い出しました。
綾は、「ばかだね」と笑って答えます。
「私はずっとうちの酒と蔵に恋しゆうがよ。ほれた人間はひとりしかおらん。」
火落ち
しかしそんな峰屋に重大なことが起こります。
「火落ちじゃ…。」
良くない菌の繁殖によって、すべてのお酒がだめになってしまう腐造が出ていたのです。
杜氏の寅松は、綾と竹雄に頭を下げて謝罪します。綾も自分のせいだと責めようとしますが、竹雄がふたりを制しました。
「誰のせいでもない!」
お酒はだめになり、綾と竹雄は峰屋を畳むという苦渋の決断を下すことに。
蔵の中で、ひとり泣き叫ぶ綾を竹雄が抱きしめました。
暖簾を下ろすことになった峰屋。
竹雄と綾は、従業員たちを集め、謝罪します。
綾は蔵の中で横になり、ひとり天井を見つめます。
目を閉じて、昔の活発な峰屋の様子を思い浮かべます。
そこに、竹雄がやってきました。
「わしらはまだやることがある。綾さん、あなたは峰屋最期の蔵元じゃ。目はつむったらいかん。最後まで見届けや」
そう言って、外で摘んできたヒメスミレの花を、綾に手渡すのでした。
園子の発熱
そしてまた、東京の十徳長屋でも悪いことが起きていました。
園子が発熱し、下がらないのです。
医者は、園子を診て言います。
「風邪か…、いや麻疹かもしれん…!」
第90話に続く。
らんまん第89話のあらすじ考察
らんまん第89話も万太郎だけでなく峰屋にも苦しい局面が訪れます。
寿恵子に励まされて、ロシアのマキシモヴィッチ博士のもとに行こうと決意した万太郎ですが、それにもお金が必要になります。
そして、実家に頼ろうとしたものの、その峰屋にも不幸が…。
新しいお酒が出来上がり、ようやく綾の長年の夢が叶いそうになったというのに、「火落ち菌」が繁殖し、お酒がだめになってしまうというなんとも非情な展開。
久々の綾・竹雄の登場だったのに…。
タキの想いと峰屋の繁栄を守り続けられなくなった綾は、どんなにか無念だろうと予想できます。
しかし、竹雄は当主らしく冷静でかっこよかったですね。
また一段と惚れ直してしまいました。
実際に、牧野富太郎氏の実家・岸屋も借金で立ち行かなくなり、人手に渡っています。
ただ、倒産の理由は、腐造によるものではなく負債を多くかかえたこと。牧野富太郎氏の散財によるものといわれています。
牧野富太郎氏は、明治24年に家財整理のために、高知に帰郷。その際に井上和之助という人物(竹雄のモデルと考えられる)に岸屋を譲りました。
しかしその後、井上和之助は酒造業を廃業し、「生糸(ならびに)諸紙雑産商」を営んでいたことが分かっています。
参考:『高知県商工家案内』
追い打ちをかけるかのように、園子ちゃんも麻疹に…?
明日の放送は覚悟してみた方がよさそうです…。
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